受水槽のお話

保育・介護施設を設計する際、上水の菅の関係や建物の関係で受水槽を設置する場合があります。
今回はそのお話です

受水槽とは
・ 受水槽とは、 ビル・マンション・店舗等の建物は、水道局が供給する水を一度 受水槽に受け、利用者に給水しています。
受水槽から利用者の蛇口までは、建物の所有者が責任を持 って管理する必要があります
一度に大量の水を必要とする施設の主に必要になってきます

清掃費用
これが建物を建てる際に問題になってきてきになる方が多いのではないでしょうか?最低でも年に1回の清掃が必要になってきます、これは 水道法54条により定められていますので、違反した場合100万円以下の罰金が科せられる可能性があります
料金相場は大きさによって異なりますが以下のようになります

~5トン20,000~40,000円
5トン~10トン30,000~50,000円
10トン~15トン40,000~60,000円
15トン~20トン50,000~70,000円

※水質検査も別途必要になってきますが 3,000~10,000円程度

大きさの目安
受水槽の大きさの目安はその建物の収容人数と大きさによって決まります
1日当たりの給水量は大体以下の通りです

建物種類単位給水量(1日当たり)
集合住宅200~350L
事務所60~100L
工 場60~100L
学 校70~100L

受水槽の容量は、自治体や水道事業所によって規定が定められているため、地域の水道局などに確認する必要があり
一般的には、1日の使用水量の4/10~6/10が目安となります

メリットとデメリット
メリット:保育園や介護施設の場合、急な災害等で水道が止まってしまった場合でも受水槽の水を使って一時的にしのぐことが可能です
何日もは厳しいですが1日2日節水しながら凌ぐことは可能なようです

デメリット:年1回の清掃費用が一番のデメリットになります
長く施設を運営していく場合、年に1回の金額が積み重なっていくことになります。

メリットとデメリットを理解したうえで設計時に打ち合わせを重ねていくことが大事になってきます、皆様も慎重に。

一部引用:株式会社earnest 記事

南足柄市の公募に関して・・・(認知症高齢者GH)

表記の件、確定事項ではありませんが、神奈川県南足柄市にて認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者GH)の公募を本年4月以降(介護保険計画第9期 入り以降)に行う可能性が極めて高いです。

昨年度から今年度にかけて、2度公募を行ってきた南足柄市ですが、選定後に辞退 等がありなかなか事業者が決まっていない状況となります。

弊社でお取引頂いております投資家 様より、認知症高齢者GH向けの土地を購入後に建物も建築するので、テナント様(GHの運営事業者様)を入れて欲しいというお話を頂いております。

ですので、南足柄市にて認知症高齢者GHの運営を検討している介護事業者様は是非弊社にお声がけ頂ければ幸いです。

送迎保育ステーション

先日、家路に着き玄関ポストを開けると、私が住む自治体からの封筒が投函されておりました。

封筒を開けてみると、「保育所の決定通知書」が入っておりました。 私の子供は現在小規模保育所に通園しておりますが、本年4月から認可保育所に転園をしないといけなかったので、決定通知書を見てホッと胸をなでおろした次第であります。(※自宅から近くの保育所でしたので尚のことホッとしました。)

さて、今回は送迎保育ステーションというお題について、記させて頂きます。

★送迎保育ステーション・・・ 駅前などの利便性の高い場所に設置され、郊外の複数の保育園への送迎、それに伴う保育活動を行う事業で、朝や夕方に園児が在籍する園に登園するまでの間や、降園してから保護者が迎えに来るまでの間に一時預かりを行います。    ★「保育士バンク!」より引用

また、基本的な仕組み(流れ)は・・・

1:朝に保護者が自宅から送迎保育ステーションまで園児を送る。 2:在籍する保育園にバスで送るまで保育室ですごす。 3:専用のバスで園児が通園している保育施設に送迎する。 4:保育活動の終了後、園児は専用バスで送迎保育ステーションに戻り、保護者が迎えに来るまでの時間をすごす。 5:保護者が迎えに来て帰宅する。  ★1:~5:「保育士バンク!」より引用

ここ数年、私が住む自治体も「送迎保育ステーションの活用」が活性化している雰囲気であります(※自治体によって、一部指定の幼稚園へも送迎保育ステーションが活用できるらしいです。)。

お子様が自宅や通勤最寄駅から遠い保育所/幼稚園に通園している親御様にとっては大変便利な機能ではないかと思います。

一方で、送迎保育ステーションが増加している背景として、自治体によって「小規模保育所」が多数あり(0-2才児の待機児童/保留児童の発生によって小規模保育所の需要が高くなったという経緯 等)、3歳児以降の幼児を各々の自治体にある幼稚園や認定こども園(≒各小規模保育所の提携園)への通園へ促進する役割を果たしている実情もあります。

送迎保育ステーションの需要は今後も増えていくのではないかと思います。 寧ろ、各自治体が先行して「送迎保育ステーションがある」ことを周知することが子育て世帯の方々に対して「子供を育てやすい街」というPRになるかもしれませんね・・・。

画像は「まちだ子育てサイト」より。送迎保育ステーションの外観

認可保育園の補助金とは

認可保育園の補助金で事業者様がもらえる種類には
認可保育園の工事にかかる「整備費」と、開業後の運営にかかる「運営費」の2つがあります、今回はそのお話です

【整備費】
整備費の中にも工事種別によって3種類に分けられます
建設・増設⇒保育所等整備交付
改修   ⇒保育所等改修費等支援事業・都市部における保育所への賃借料支援事業

保育所等整備交付金とは、認可保育園を建設または増設するときに交付される補助金であり
新たに認可保育園を設置するすべての法人が対象で工事費または工事請負費、工事事務費が対象経費となります。土地の買収や整地、職員宿舎などに係る費用は対象外です。

保育所等改修費等支援事業は、認可保育園を設置する賃貸物件を改修するときに交付される補助制度。
新たに認可保育園を設置するすべての法人が対象であり、既存建物を借り上げる「賃借料」と、保育に適した状態に整備する「改修費」が対象経費となります。

都市部における保育所への賃借料支援事業とは、地価の高い都市部において、賃借料の一部を補助する制度。
実際の建物賃料(敷金、礼金、共益費、管理費等は含まず)が、保育所委託費における賃借料加算(利用定員に応じた賃借料加算の単価に認可定員をかけた額)の3倍を超えるとき、建物賃料と賃借料加算額の差額の一部が補助されます。

建築の補助に関しても、運営の補助に関しても自治体によって額や申請の方法は違いますが、次年度の予算を決める際にどの程度の予算があるのか
予算の額も違いますので、公募の期間も短くスケジュールがタイトな場合は特に注意が必要になって参ります
ご注意くださいませ。





保育園のニュース

様々な事業者様、様々な特色のある保育園、様々な保育士さん
素晴らしい保育園が全国には沢山ございます
保育・介護の設計事務所で働くようになってから、携帯のニュースのおすすめ欄に保育関係のニュースがよく出てくるので
気になってネットで見ていても、最近はあまりいいニュースを見かけません

・園児に何様?と声をかけ太ももを叩いた
・給食を全部食べるまで2時間強要して吐いてしまった
・園児に暴言を吐く

知人にも保育士のお仕事をされている方は多くいらっしゃいますが、ほっこりする素敵なエピソードを毎回聞いておりますし、開園準備の際の保育士さん達の嬉しそうな顔を見てきました
悪いニュースが目立ちますがほとんどの保育園、保育士さん達は子供の成長を見守りながら大変なお仕事を毎日しております。
こういうニュースをもちろん出すのも大事なのですが
多くの方が悪いニュースしか見ていないのかと、いつも少し寂しい気持ちになります

現状国の最低基準では
0歳児3人、1・2歳児6人、3歳児20人、4・5歳児30人に対し、保育士1人を配置することになっていますが
国に対しもう一人増やす運動も名古屋で行われていました
待機児童問題に関しては国の政策もあり5年連続で最小を記録し、受け皿は出来上がりつつあるとは思いますが
その反面保育士さんが足りない状況になっていることも事実です


補助金や雇用条件、運営上の問題もあるのですぐには難しいかと思いますが
一人一人に目が届くように本気で考えて動いている保育士さんがいらっしゃる以上、国も問題解決を早急に行っていただき
保育園関係のいいニュースが流れる事を願いながらお仕事をしています。